日曜日は稲刈りの手伝いをしました。
コンバイン(稲を刈る機械)の運転ですね。
ぼ~っと運転していたので、何度かミスりましたが、
何も考えず稲を刈る私を自分自身で眺めて
不思議な気分になりました。
というのも、
稲刈りをしていると、
だいたい鳥がやってきます。
サギとかカラスとか。
彼らは(彼女かも)何のためにやってくるのかというと
稲が突然刈られてしまって、焦って逃げ出す
カエルやバッタを捕まえに来るんです。
コンバインの後ろに付いて、
虫や爬虫類たちを捕獲していくんですね。
どっちかというと、
そっちの方が気になってしまっていまして
じっと見ちゃうんです。
捕まえる瞬間が見たい!
みたいな気持ちです。
しかし、それをやっちゃうとミスります。
コンバインは何もしなくても前進していくのですが
まっすぐ進ませるには微妙な微調整が必要なんです。
でも、コンバインの後ろにいる鳥に意識を引っ張られてしまうと
コンバインが軌道を外れて曲がってしまい
刈り取るべき稲の列を残してしまいます。
つまり、大事な米を刈り残してしまうんです。
やっと実りの時を迎えて、刈り取る
最高の場面に、取りこぼしてしまう(藁)
勿体ないですね。
目の前に最高の恵みがあるのに、
過去に引っ張られてしまって
今を楽しめない、
人生のようです。
今、ここ、全て。
そう。ぼ~っとしている場合じゃないんです。
今、最高の稲刈りをしてこそ
収穫が出来るのに。
鳥がみたかったら、
コンバインを止めて見れば良かったんですね(笑)
これは、稲刈りをやらされていたからです。
自分から稲刈りをやっていなかったからです。
ちょっとイヤイヤやっていたのかもしれません。
早く終わらせたいと思っていたかもしれません。
楽しんでいなかったかもしれません。
自分が出発点になっていませんでした。
それが分かっただけでも大収穫ですね。
まさに収穫の秋。感謝。