昨日、友人から電話がありました。
お金を貸してほしいという電話。
まあ、嫌な電話ですよね。
気持ちはすご~く分かります。
努力してみたけど、どうにもならなくて
でも、時間がなくて
何とかしなくちゃいけない。
仕方がなく、辛いけど、友人に電話する。
実際に自分もお借りしたことがあるので、
その辛さはわかります。
自分自身が情けない気持ちでいっぱいになる。
ほんとうに 嫌な お願いです。
自分がお金を借りたこともありますが、
貸したこともあります。
みんな、来月返すと言うんですね。
でも、だいたい返ってこない。
それは、自分自身に自信を失ってしまっているから
出来るという現実を創り出せなくなってしまっている。
そういうピンチの時、恐れを感じ、不安でいっぱいになった時
自分自身が変われるビッグチャンスなんだけど、
そういう風に捉える事が出来なくなって、
「面白くなってきたぞ!」
ではなく
「もうダメだ」と思ってしまう。
だから彼に言ったんです。
「ごめん、お金は貸せない。
でもね、今笑わないと明日も笑えないよ」
友人からすれば
?????????
ですよね。心の中では「何言ってんの?」
と思っていたと思います。
そこで、先日テレビで見たアフリカの話を
思い出したので話してみました。
それは、結婚を控えた娘の
結婚資金がなくて困っている
お父さんの話です。
その地域では塩がとっても貴重で
市場に持って行けば高値で売れるんです。
でも塩を仕入れて市場に売りにいくためには
灼熱の砂漠のような所を
歩いて数日間行かなければいけないんですね。
でも、娘さんの結婚式のお金がないので
何とかしなければいけないということで
塩を仕入れて市場に売りに行く決意をするんです。
仕入れに行くのは、お父さんと、十一歳ぐらいの息子。
なぜ息子も一緒に行くのかといえば
初めて村の外に出て社会経験をさせたいという
親心から。
でもラクダと子ヤギ一頭をつれて
50度近い気温の中を数日間歩くのは
かなりきついですよね。
いろいろありながらも数日歩き
塩が採れる湖がある所に辿り着きます。
その湖は、塩分濃度がとっても濃いところで、
湖の底に塩が固まっているんですね。
だから長い棒で湖の底をつついて、
固まっている泥+塩を割り、
さらに、自分が湖の底に潜って
手で泥をすくい上げ
袋に入れていくわけです。
もう少しいい方法があるだろう・・
なんて思っちゃったんですが、
彼らはそれを一日中やっているんですね。
でも塩水の中でそれをやるというのは
すごいリスクがあり、
ちょっとでも怪我をしてしまうと激痛がはしるそうです。
塩水なので超しみるわけです。
また、目や耳に入ってしまうと
大変なことになるので、ワセリンなどを入れて
1日中棒でつついて、潜る。
自分がやると考えたら、超ヤバい仕事です。
何度も言いますが、
もうちょっといいやり方があるだろう
と思うのですが、
彼らはず~っとその方法をやっている。
でもね、彼らは言うんです。
ここに湖があるから、私たちは生活できる。
感謝です・・・・
いろいろな世界があるもんです。
その親子は無事に塩を仕入れて
市場に持って行き、
娘さんの結婚資金を稼ぐことが出来ました。
話を戻すと、
彼にそんな話をしながら、
日本に生きてるだけでも
すごいラッキーじゃない。
家があって、ご飯が食べれて、インターネットが出来る
アフリカの彼らから見れば何でも出来る自由がある。
このやり方しかないと思い込んでしまったら
それしか見えなくなっちゃう。
死ぬわけじゃないんだから
笑っちゃおうよ。
なんて言ってしまいました。
変なやつですよね。
そんなこと言われても困ると思います。
でも、これって自分に言い聞かせているわけです。
彼に言っていることじゃないんですね。
自分に言い聞かせているんです。
可能性は無限。
自分次第。
それを証明しようじゃないか。
ということなんです。
彼には申し訳ないけど、
自分が変わることが、
彼を変えることになると
信じています。
次に電話するときは
笑いが止まらないんじゃないかな。
こういう出来事は、
今の自分を
象徴的に見せてくれているんでしょうね。
このアシュタールのメッセージのように。
風船のビジョン・・